【ミンダナオ島マギンダナオ大量虐殺事件】 虐殺事件でも提訴 苦しさ増すアロヨ前大統領

虐殺事件でも提訴 苦しさ増すアロヨ前大統領
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111124/asi11112421090002-n1.htm

2011.11.24 21:09

 【シンガポール=青木伸行】フィリピンのアロヨ前大統領が、選挙妨害容疑で起訴、逮捕されて1週間。アロヨ氏はマニラ市内の病院に“勾留”されたままで、病状が審理開始の焦点となっている。アロヨ氏は、2009年に南部ミンダナオ島で57人が虐殺された事件でも、遺族に提訴され、立場は苦しさを増している。

 頸(けい)椎(つい)疾患を抱えているとされるアロヨ氏は18日、入院中の病院で逮捕された。直接の容疑は、07年の上院議員選挙の際、ミンダナオ島マギンダナオ州で、当時の州知事などに得票数の不正操作を指示したというもの。

 アキノ政権はかねてから、アロヨ氏にまつわる数々の汚職疑惑にメスを入れる方針で、逮捕はその手始めだ。アロヨ氏は逮捕前、夫とシンガポールへの出国を試みた。政権側は“逃亡”を阻止した格好で、病状にも疑いを抱いている。

 これに対し、アロヨ氏の医師団は「海外で治療する必要があった。審理で病状を説明する」としている。

 一方、マギンダナオ州 では09年11月、州知事対立候補の親族や政治家など57人が、虐殺された。アロヨ氏と関係が深いとされる州知事と、その息子らが逮捕、起訴されている。

 その遺族は今月22日、アロヨ氏がこの事件に関与し州知事らを支援していたとして、1500万ペソ(約2650万円)の損害賠償を求め提訴した。アロヨ氏側は「事件にまったく関与しておらず、提訴は嫌がらせだ」と反論している。


(参考サイト)
http://blogs.yahoo.co.jp/okiarstyo/30954240.html

マギンダナオ州の大量虐殺、80人死者の情報も「フィリピン」

 ミンダナオ地方マギンダナオ州で起きた大量虐殺事件。マニラの友人と国際電話の中で、47人惨殺された話題が昨日出た。

 凄い数だと話すと、マニラの報道では57人の遺体発見のニュースが流れている様だ。
実際の情報として、マスコミ十数人の未確認を入れて、80人以上の死者に達する話になった。

 フィリピンには、二種類のイスラム教徒が居ると言われている。
アブサヤフやモロイスラム解放戦線(MILF)等の反政府と、フィリピン政府に友好的なスルタン「首長」と呼ばれる、昔ながらの部族長だ。

 この部族長同士が、政府の与野党支持に分かれ、政権争いを起こす。
マングダダトゥ一族とアンパトゥアン一族「現州知事」の2大勢力の血みどろの抗争が
引き起こした事件の様だ。

 アンパトゥアン知事は、アロヨ政権与党のラカス党から再選に向けて選挙活動中。
在任10年のアンダル・アンパトゥアン知事にイスマエル・マングダダトゥ候補は野党から立候補する途中で拉致され虐殺された。
 
 アンパトゥアン知事の私兵100人を、息子が率いて襲撃したとして、知事の息子、
アンダル・アンパトゥアン・ジュニアを容疑者として指名手配されたとも報道がある。

 実際は如何なのか、大統領任期「2010年5月」が終わり、再選が無いと言っても、
マルコス政権以来最長の8年間、政権を握ってきたアロヨ大統領、与党で州知事

 アンパトゥアン知事親族が関与したと、国軍が特定したのは沈む船から逃げたのか。

 日本も自民党から民主党へ変わり、事業仕分けが話題になっている、フィリピンの場合、犯罪仕分けが行われる。

 現政権の汚職・犯罪関与は野党が政権を取った時ほど弾圧される。
 
 野党のアキノ元大統領の息子が、次期大統領選で優位に立っている、有力知事や市長も
与党ラカスから離党しだした。

 政権末期状態のフイリピンで、この手の犯行は、これからも頻発すると思う。
そして、この報復は直ぐ起きるのか、何年後か分からないが、必ず起きる事は間違いない、それがフィリピンの常識になっている。