【フィリピンに巨額インフラ投資】「日本政府は同国のインフラ整備など7計画に対して468億8000万ペソ(約815億7000万円)の融資を行う方針」

(関連記事)
【1月21日・京都】フィリピン現地報告!「日系バイオ燃料事業とフィリピン農民の直面している課題」‏
http://d.hatena.ne.jp/odanetkansai/20120106/1325829471


フィリピンに巨額インフラ投資
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120110/mcb1201100500002-n1.htm

2012.1.10 05:00


収穫期に脱穀作業をする農民。JICAは2014年までにコメの自給率100%を目指すフィリピン政府を支援する=北部イサベラ州(ブルームバーグ

 フィリピン国家経済開発庁によると、日本政府は同国のインフラ整備など7計画に対して468億8000万ペソ(約815億7000万円)の融資を行う方針だ。現地紙インクワイアラーが報じた。

 融資は国際協力機構(JICA)を通じて行われ、日本の会計年度に合わせて2012年4月から始める予定。7計画のうち最も規模が大きいのは北部ルソン島の高速道路建設事業で、151億1000万ペソを投じて4車線30.7キロメートルを建設する。

 また、同国では昨年12月に発生した洪水で死者1000人超となるなど治水対策が急務だ。JICAはマニラを流域に含むパシグ・マリキナ川の河川改修事業に79億5000万ペソ、ルソン島カガヤン川などの災害対策事業に54億1000万ペソを振り向ける。

 農業分野では南部ミンダナオ島の灌漑(かんがい)事業に61億5000万ペソ、全国的な潅漑設備の改修・改善事業に43億ペソを融資し、14年までにコメ自給率100%を目指すフィリピンを支援する。

 JICAは11年、フィリピンに対する政府開発援助(ODA)の36%を拠出する最大の支援元だった。10年までの援助総額は351億ドル(約2兆7000億円)に達している。