【NGO共同提言】「ODA見直しに関する提言〜経済成長至上主義の見直し、『質』の確保に向けた選択と集中を」に対して「40団体、63個人」が連名

(左図:「エコロジカル・フットプリント」=さまざまな資源の消費量を基に、牧畜や農耕に使われている土地の広さを計算し、それを「グローバル・ヘクタール」という新しい面積単位で示すもの。1980年代の半ばに地球1個分の生物生産力(および二酸化炭素の吸収力)のラインを超え、2005年の時点でおよそ1.3の数値を示している。すでにオーバーシュート(地球が本来もっている生産力を超え、原資を食いつぶす形で、人類が消費を拡大し続けている)状態で、すべての国々がアメリカや日本のような過剰生産・過剰消費(浪費)・大量廃棄を目指すことは地球が5つも6つも必要で到底不可能であり、エコロジカルな破局をもたらすだけです。人類の存続のためには経済成長至上主義からの脱却と富の再分配、「もうひとつの開発」「もうひとつの豊かさ」を構想することこそが問われています)


出所:WWF「生きている地球レポート」
http://www.wwf.or.jp/earth/livingearth/003.html


FoE Japan兼メコン・ウォッチの満田さんから「ODA見直し提言>御礼および経過報告」が届きました。この間、連名が呼びかけられていた「ODA見直しに関する提言〜経済成長至上主義の見直し、『質』の確保に向けた選択と集中を」*に対して「40団体、63個人」が連名したとのことです(詳細は末尾参照)。本提言に関しては、「ODA改革ネットワーク関西」としても賛同しています。


*「ODA見直しに関する提言〜経済成長至上主義の見直し、『質』の確保に向けた選択と集中を」(本文)
ODA見直しに関す...doc 直


(関連記事)
【転載/連名依頼】ODA見直しに関する提言〜経済成長至上主義の見直し、「質」の確保に向けた選択と集中
http://d.hatena.ne.jp/odanetkansai/20100417/1271517614


 満田さんからによれば「現在、本提言書を外務省三役に直接手渡すべく調整中」とのことだそうです。
 
 「なお、本ODAの見直しへの提言のフォローアップとして、6月5日に、下記のようなセミナーを開催し、この提言についてもご報告させていただくことを考えております。ぜひこちらの方にもご参加頂ければ幸いです。満田」とのことで、東京近辺の方はこちらへもご参加ください。

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シンポジウム:ODA の抜本的な見直しに向けて
複製される経済成長モデルと環境問題
メコン開発からの報告  6月5日開催
http://www.mekongwatch.org/resource/events/lecture01/symposium20100605.html
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ODA見直し提言>御礼および経過報告」

2010年5月XX日

外務大臣  岡田 克也 殿
外務副大臣 武正公一 殿
福山哲郎 殿
外務政務官 吉良 州司 殿
西村 智奈美 殿

ODA見直しに関する提言の提出について

拝啓 時下益々ご清祥のこととお慶び致します。

さて、現在実施されております外務省のODAの見直しに関しまして、別添のとおり提言書を提出致します。

先般行われましたODAに関する事業仕分けにおいても、審査の強化が提言されておりますが、私たちは、予算の限界の中でも、別添の提言にあるような、体制および機能強化により、ODAの質を高めていくことは可能であると考えています。具体的には、①予算配分を大規模インフラから人間の安全保障分野へ、②効果的な案件に集中するための体制〜除外リストの設定、③審査・事前評価及び事後評価体制〜独立評価局の設置、④無償資金協力の趣旨の明確化――の4点です。

本提言のとりまとめに当たっては、ODA や日本の公的融資案件を含む15 事業のレビューおよび大規模事業をとりまく途上国の社会状況の検討を行いました。

ご査収の上、ご検討いただければ幸いです。

敬具

(提言書連名団体、個人)40団体、63個人

国際青年環境NGO A SEED JAPAN、AMネット、(特活)ARBA、ATTAC京都、国際環境NGO FoE Japan、NGO福岡ネットワーク(FUNN)、ODA改革ネット九州、ODA改革ネットワーク、ODA改革ネットワーク関西、WAYAWAYA、(特活)WE21ジャパン、(特活)アーユス仏教国際協力ネットワーク、アジア開発銀行福岡NGOフォーラム(FNA)、(特活)アジア太平洋資料センター(PARC)、アフリカと神戸俊平友の会
インドネシア民主化支援ネットワーク、エコロ・ジャパン、太田川ダム研究会、(特活)開発教育協会、「環境・持続社会」研究センター(JACSES) 、(特活)関西NGO協議会、関西フィリピン人権情報アクションセンター、(特活)草の根援助運動、グリーンピース・ジャパン原子力資料情報室、債務と貧困を考えるジュビリー九州、市民外交センター、ジュビリー関西ネットワーク、水源開発問題全国連絡会、セブ・ボホールネット、ティナラク織の会「カフティ」、途上国の債務と格差を考えるジュビリー滋賀
日本環境法律家連盟(JELF)、日本国際ボランティアセンター(JVC)、日本湿地ネットワーク、人と自然の研究所、ビルマ情報ネットワーク、ビルマ市民フォーラム、フィリピン情報センター・ナゴヤ、(特活)メコン・ウォッチ

秋元波((特活)ラオスのこども ラオス事務所駐在員)、荒井 牧、飯沼佐代子(地球・人間環境フォーラム)、伊藤昌尚(日本湿地ネットワーク事務局長)、岩浪恒平((財)日本健康・栄養食品協会 )、上村英明恵泉女学園大学教授)、氏家雅仁(相模川キャンプインシンポジウム所属)、後木一哉(後木工務店)、臼田玲子(HoiAn-U-cafe project)、宇山高史、大格 登 (我孫子市民、千葉JICA−SV会会員)、大島朋子、大山英明(ふくおか自由学校事務局長)、岡本和之(フリーランス・ライター)、甲斐田万智子(立教大学 非常勤講師)、勝田 淳二(FoE 東京)、川名英之 (環境ジャーナリスト)、神田浩史(AMネット、ODA改革ネットワーク)、神戸俊平(アフリカと神戸俊平友の会 代表)、栗田 英幸(愛媛大学)、刑部謙一(ケン バイオラボラトリー 代表)、越田清和(ほっかいどうピーストレード事務局長)、後藤裕己、小西祐伸 (SOC株式会社 リーダー、ジュゴン保護キャンペーンセンター)、坂本有希/地球・人間環境フォーラム、佐久間智子(アジア太平洋資料センター理事)、佐藤千鶴子(暮らしと電磁波を考える会)、篠原ゆり子、秦明人((特活)JIPPO)、新江利彦(京都大学大学院地球環境学助教)、高武淳夫(日本科学者会議所属)、高木美智代((特活)JIPPO))、田中 優 (未来バンク代表)、筒井由紀子((特活)地球の木事務局)、寺尾光身(名古屋工業大学名誉教授)、徳島達朗(元九州産業大学教授)、友岡元、中井信介(ビデオ・ジャーナリスト)、長瀬 理英、中野真理子(地球の木理事)、西井和裕(フィリピン情報センター・ナゴヤ運営委員) 、西脇尚夫、額田隆義(株式会社たねや)、野口理佐子(人と自然の研究所代表、麻布大学非常勤講師)、野村修身
野村民夫(アムネスティ日本 個人会員/ジュマ・ネット会員)、橋本彩、濱崎恵子(上智大学大学院 地球環境学研究科 学生)、原 征治(ODA改革ネット九州 共同世話人)、百村帝彦、藤井健史(多摩環境・研摩技術事務所、代表)、藤本伸樹(財団法人アジア・太平洋人権情報センター)、二見孝一(みどりの未来会員)、二見健吉(春風会 スポーツ合気道教室 代表)、槙野 聡、松原秀臣、松本典丈(パルシステム生活協同組合連合会)、三尾輝久(オリンパス株式会社 品質環境推進部)、村上正子(高木仁三郎市民科学基金 アジア担当プログラムオフィサー)、柳瀬真保(TVディレクター)、矢吹啓子(元我孫子市市議会議員)、吉村利博 (中央大学理工学研究科博士課程)、米倉雪子

(連絡先)
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清水規子
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〒171-0014 東京都豊島区池袋3-30-8 
みらい館大明1F
tel: 03-6907-7217  fax: 03-6907-7219